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『少年に死刑判決 大人に責任は?』---18歳投稿者・朝日新聞「声」欄
2010年12月03日 (金) | 編集 |
11月下旬、裁判員裁判では初の少年に対する死刑判決が言い渡された。
裁判員が判決後インタビューを受けていたが、私はこの状況---裁判員が19歳の未成年に死刑が相当である(悩みに悩んだあげくだと思う)と最終的に判断したこと---をどう捉えたらいいのか、頭が混乱して分からずにいた。

死刑を言い渡された少年は現在19歳、犯行当時は18歳。
2人を殺害し、1人に重傷を負わせた。

考えてしまったことは、この少年が19歳ということは、
彼は私が21歳の時に生まれた、ということ。
私の同級生には18歳で子どもを産んだ人もいて、その子どもは現在22歳くらい。

12年前でそこだけ止まっている、時間。
私がお腹の子を亡くした時、死刑を言い渡されたその少年は、7歳くらい。
7歳の男の子ってどんな感じだったかな。
自分が7歳の時は、母は色々大変だったろうけれど、ごく普通の家族で幸せだった。

私と少年の、この12年間を重ね合わせた。
12年間、少年はどこでどうなって、法廷で死刑判決を受けることになったのか。
そんなことを考えてしまった。
彼は、家族から愛されたのか。
「悲惨な家庭でもちゃんと成長して大人になる子どもはいるから、不幸な家庭に育ったからといって犯罪を犯す理由にはならない」、というのはもっともらしい。
だって人を殺してるでしょ。というのももっともらしい。
そう考えれば楽なような気がする。(←裁判員に対して言っているのではない)
けれど、やはり私はそうは考えられない。

11月30日付朝日新聞「声」欄のS.Hさん(高校生・18歳)の投書を全文紹介。

引用ここから。::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

少年に死刑判決 大人に責任は?
 
 「目には目を、歯には歯を」と、ハンムラビ法典にある。自分の犯した過ちに対しては同等の償いがある。人を殺したら死刑は当然。最近の裁判員裁判で、少年に対する初の死刑判決が出た時も、私はそう思った。
 しかし、新聞で少年の生い立ちを知った。親からの暴力の暗い過去。愛情を知らないで育ったと思える被告の少年は果たして人に愛情を与える能力があったのだろうか。
 犯行時18歳7ヶ月、偶然にも今の私と同じ年齢を生きていた。しかし、恵まれた環境の私には到底理解できない心理状況が、少年にはあったのだろう。少年を闇から救う機会は、周りの大人たちの手の内にあったのではないか。社会の危機を感じずにはいられない。少年1人に罪を負わせ、このような社会状況を作り出した大人たちに責任はないのだろうか。
 死刑判決という思い事実の意味を解きほぐすには、まだ私には時間が必要だが、少なくとも、この事例から反省すべきことはある。このような少年を生み出さないために、社会の大人たちも責任を痛感してほしい、しっかりしてほしいということである。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::引用終わり。

この投稿者の18歳高校生に「まだまだ子どもだから何も分かっていない」というのは簡単だ。
けれど、私はこの投稿者に「その年齢だからこそ」の真っ直ぐさを感じた。

「少年 死刑判決 生い立ち」で検索していて、気になる記事を見つけた。
この少年に対し、「脳鑑定」をする必要があるのではないか、という脳科学者のHP。

続きをまた書きます。


コメント
この記事へのコメント
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2010/12/03(金) 22:29:34 | | #[ 編集]
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2010/12/04(土) 20:36:18 | | #[ 編集]
大人の意思の問題
ゆうこさん、こんにちは。私のブログの方によくコメントをいただきながら、あまりお返事せずに申し訳ありません。記事として書いておきたいことがいろいろな分野で多すぎて、コメント欄にまであまり手が回りません、と言い訳してもいいでしょうか。(^^;;;

さて、「まだまだ子どもだから何も分かっていない」(爆)私もこの判決について、その高校生と同じような気持ちで記事を書きましたのでトラックバックさせていただきました。

今の日本人の多くは、制度や政治や社会情勢のせいもあるのでしょうけど、社会全体として一人一人の人間を支えることをサボるための言い訳を絶えず探していると思います。昔はどうだったかは、よくわかりませんけど...。

私も続きを書くと思いますが、ゆうこさんの続きもぜひ読みたいです。
2010/12/04(土) 21:14:41 | URL | 村野瀬玲奈 #6fyJxoAE[ 編集]
Re: 大人の意思の問題
☆村野瀬さん、こんばんは。コメントありがとうございます!

> 私のブログの方によくコメントをいただきながら、あまりお返事せずに申し訳ありません。記事として書いておきたいことがいろいろな分野で多すぎて、コメント欄にまであまり手が回りません、と言い訳してもいいでしょうか。(^^;;;

最近の日本が変な方向に向かっているようで、そのことをとても分かりやすく説明している村野瀬さんのブログを、いつも注目し、拝見しています。
コメントの返信については全然、気になさらないで下さい。
村野瀬さんのブログで他の人のコメントを見ていると、言いっ放しだなぁと感じる人がいる一方で、
社会的に立場の弱い人に対して思いを寄せる人も数多くいて、
そういうコメントを読むと、救われる気分です。

> さて、「まだまだ子どもだから何も分かっていない」(爆)私もこの判決について、その高校生と同じような気持ちで記事を書きましたのでトラックバックさせていただきました。

「まだまだ子どもだから何も分かっていない」・・・この高校生の投書を見て、絶対こう思う人がいるだろう、と、突っ込みに予防線を張ったつもりで書いてみました。(笑)
高校生がこのように真剣に考えているのに、なぜ、「思考停止」に陥る人が多いのか。
村野瀬さんが下さったコメントのタイトル「大人の意思の問題」ですよね・・。

> 社会全体として一人一人の人間を支えることをサボるための言い訳を絶えず探していると思います。

一人一人一人一人一人ー人・・・気がついたのですが、拝んでいるような・・
一人一人が続くと・・。

> 私も続きを書くと思いますが、ゆうこさんの続きもぜひ読みたいです。

村野瀬さん、トラックバックありがとうございます。
記事を拝見しました。
本当にまさに、村野瀬さんのおっしゃるとおりだと感じました・・。
特に、村野瀬さんの記事中の、
「 被害者が殺されるときに感じた苦痛や恐怖、遺族の方々の心痛を思うと、言葉を失います。私個人として被害者の冥福を祈ります。また、遺族の方々にはあらゆる援助が与えられるべきでしょう。ただし、被告を死刑にする以外の方法で、だと私は思います。」
「死刑制度というのは、あらゆる理由を探して人間を社会から切り捨てることを合理化し続ける思考と態度の象徴です。」

という部分です。同意です。
ゆっくりと何回も繰り返し読みたいので、またブログを訪問しますね。
村野瀬さん、いつもありがとうございます。
2010/12/07(火) 00:19:11 | URL | ゆうこ #-[ 編集]
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